私も昔はこのタイプだったんですけどね。
自らブラック企業を好んだり、ワーカホリックになりがちだったりとか、人の何倍も根を詰めて何かに打ち込んだりとか。
過度に自分を追い込む癖があったりとか。
睡眠時間1時間で、一日23時間働いてますだったりとか。
自らを厳しい状況にあえて追い込んで、何かに打ち込んでいる人は全員自己肯定感が低い人たちです。
彼らは自分がどれだけやったか、どれだけ自分を追い込んだかを得意になって話すんですが、これって内観視点から見れば、
「それ自己肯定感が低いだけだから!」
「自分を大切に出来る人はそんな追い込み方はしないよ!」
で終わりです(笑)
私もね、散々やってたんですよ。
まぁ、私の場合は実家が異常値レベルで厳しかったので、そもそもの家庭環境が「四の五の言わずにさっさとやれ」という教育で育っているので、私のような追い込み癖のある人間が育つのはある意味、当然だったのかもしれないですが。
若い頃の私というのはとにかく限界まで自分を追い込んで、その限界を超えてもなお、さらに倒れるまで自分を追い込んでいた人間だったんです。
倒れるまでやる
寝ないでやる
食べなくても死なないと思っている
限界に挑戦するのが好き
誰もついてこれないくらいやり込むことが正義
みたいなね。
こんなのを堂々と誇らしげに語ってましたからね。
で、人から「ちょこさんって本当に変態ですよね」って言われるとなぜか嬉しかったんです(笑)
もうこれって、自己肯定感が底の底まで落ちている人の典型的な心理なんですよね。
要するに「私はありのままの自分では価値のない人間です!」と自ら言っているようなもので、実は一流と呼ばれるような人や、世界で何かの分野のトップになるような人たちも、実は自己肯定感が低い人がとても多いんです。
自己肯定感が低いから、わざわざ厳しい世界に身を置きたがる。
これ、腑に落ちます?
過去の私もずっと寝ないで、一つのことに打ち込み続けるとかを何十年もやっていたんですが、今はその癖は全部なくなりました。
何故なら、自己肯定感を完全に取り戻したから。
内観の業界では「寝てない自慢をする人=自己肯定感が低い人」なので、限界までやっちゃってる人はかわいそうな人という目で見られます。
だって自分を愛せてないんですから。
ありのままの自分を愛することが出来ないからこそ、限界まで何かをやらないと、自分を許すことが出来ないし、認めることが出来ないんですよね。
そして厄介なのが、一定以上の結果を出して成功する人に、ひたすら自分を鍛錬して努力し続ける人が多いからこそ、「一定以上の努力をする=成功する」なんて言われてしまうのですが、これも嘘なんです。
努力と成功は何の関係もないって聞いたことありませんか?
安易に自分を追い込めばいいなんて発想になること自体が自己肯定感の低さであり、自分を大切に出来ていない人なんです。
で、こういう人は他人にも厳しいので相手にも、死ぬほどやれとか、疲れてるのは気のせいだとか、食事なんて取らなくても死なないんだとか、君はまだ限界までやっていないとか。
そういう事を平気で言うんですが、おかしいのはあなたの方なんです。
私も散々言ってましたよ。
特に昔は、ゆるーく生きているイージーモード系の人たちが大嫌いでしたから、そういう人たちに対して自分に甘すぎる、もっとやれとか、努力の量が足りないから成功しないんだとか。
本当に余計なお世話ですよね。
むしろ、ハードモードでしか生きられなかった私の方が異常だったという話です(笑)
そして今はこういう世界から抜けたので本当に毎日が快適です。
ちなみに内観の掘り下げは楽しくて仕方ないからずっとやっているだけで、一日18時間、自分に問いかけ続けても、全く苦じゃないから好きでやっているだけなんです。
それだって他の人から見れば十分変態かもしれないですけどね。
自己肯定感をちゃんと取り戻せば、厳しい世界にわざわざ身を置いたり、寝ないで働いたり、鍛錬という名のもとに体を壊すまでトレーニングをしたりとか、そんな自分を虐めるようなことはしなくなります。
どちらかと言うと、好きで夢中でやっているうちに気がついたら時間が経っていたみたいな感覚なんです。
なので寝てない自慢をしてしまう系の人は、そもそも何のためにそんなに自分を追い込むような性格になってしまったのか、その原点をずっと遡って掘り下げてみてください。
多分幼少期に、ありのままの自分を親から受容されなかった原体験に行き着くはずです。
その記憶を整理すると、わざわざ自分を追い込まなくても、一日23時間も働かなくても、普通に楽しんで働きつつ、しっかり休みも取りつつ、結果もちゃんと出せるようになります。
人生は本来イージーモードですから。
ここまで来ると、自分がどれだけやったか自慢をしている人の話は気持ち悪くて、全く受け付けなくなります。
かつてそちら側の世界にいた私ですら違和感が凄いですし、ちゃんと自分が整っている人で、寝ないで仕事をする人なんて一人もいませんから。
改めて言いますが、
仕事を優先してちゃんと寝ない
まともに食事を取らない
怪我をするまでトレーニングをする
自分に過度に厳しい
倒れるまでやるの境地
これらは異常ですからね。
まずはそこに気付くことからです。
そして、もう一つここからさらに、この寝てない自慢をする系の人たちの深い闇を私が掘り下げた記録があるのですが、それが何かと言うと、自分を追い込んでしまう本当の目的は、
頑張っていると思われたい
一生懸命だ、健気だと思われたい
結果を出して価値のある人だと思われたい
褒められたり、認められたい
これが本当の目的です。
それは誰に?
そう、親にです。
自分を追い込む一番の目的は親に認めてもらうことなんです。
私は何故ただ黙々と頑張り続けてしまうのか。
何故寝ないで働き続けるようなストイックな環境に自分を置いてしまうのか。
何故一日23時間も働いてしまうのか。
それをずーっと掘り下げていった結果辿り着いた答えが、「そうまでして母親に認めて欲しい」だったんです。
またこのパターンかよ!って思いましたよね(笑)
本当の目的は「かつて私を否定した母親に自分を認めさせたい」だったんです。
だからその目的を達成するまでは辞められない。
それで頑張っていたのです。
ここに気づいたらもう一気に馬鹿馬鹿しくなりましたよね。
「私はこれだけやってるんだ、認めてくれ母ちゃん(ドヤ!)」という自分の心の声を聞いた瞬間、私はどれだけ母親に呪われてるねん!って笑うしかありませんでした。
なので、このパターンに陥っている人に聞きたいのは、誰か心の底で本当に認めて欲しい人がいませんか?ってことなんです。
私の場合は母親でしたけど、人によって認めてもらいたい相手は違うはずです。
そして私は自分で自分を認めて自己肯定感が上がったから、もう母親に認めてもらう必要はなくなったので、頑張る必要もなくなったというわけです。
おかげで今は人生イージーモードで本当に楽勝です(笑)
だからこそ、かつての自分のように寝ないで自分を追い込んで働いている人を見ると切ない気持ちになりますし、一日も早く内観をやってそこから抜け出して、ちゃんと幸せになって欲しいなって思います。
