定期的にニュースで生活保護の不正受給の話題が上がってきますが、それに対して毎回目くじらを立てて怒ってる人たちがいるんですよね。
特にその不正受給が外国人だったりすると、外国人にはそもそも生活保護を受給させるなとか。
これ、何でそんなふうに思うんでしょうね。
もしかしたら、自分の中に「働かないでお金をもらえるなんてズルい」とか「労働をしないでお金が入ってくることは得だ」みたいな考えがないですかね?
ちなみに生活保護受給者が現時点でどれくらいいるかというと、日本の総人口の約1.6%です。
ということは、ほとんどの人が自力で働いて生活しているわけですよね。
で、生活保護を受給している人も本当に困っていて、必要があって受給している人がほとんどです。
なので、不正に受給をしている人というのは実は少ないんですよね。
なのに何でわざわざそのマイノリティに反応して怒る必要があるのか?
ここを掘り下げるのが内観です。
反応しているということは、自分の中に生活保護の不正受給者と同じような思考を持っている可能性が高いんですよね。
でもね、これは私の長年の人間観察の結果ですが、そうやって不正受給をしてお金をもらっていた人たちって、だいたい因果応報によって、その後人生が転落しています。
事故で悲惨な亡くなり方をした人も知っているし、大きなトラブルに巻き込まれて、不正受給をした金額とほぼ同額の大きな損失を被った方も知っています。
誰かのものを盗るということは、必ずその代償を払わされるので、自分も同じだけかそれ以上のものを奪われるのが因果応報というものです。
これ別に生活保護に限らないのですが、もらえるものは何でももらうとか、無料なら何でも欲しいとか、ご自由にどうぞの粗品を一人で何個も持って帰るとか。
そういう、せこいことをやっている人も、根っこはみんな同じです。
自分がせこいから、自分と同じようなズルい人に反応するのではないでしょうか。
だって人生って、自分で働いてそのお金で好きな物を買った方が楽しいですよ。
それに最後自分が死ぬ時に「良かった!生活保護で何とか生き延びた。うまいことやった!」って思って死にたいですか?
それよりも健康で自分の生きる目的を淡々と遂行して、本当に充実した人生を送って死にたくないですか?
医療費が無料ってそんなに羨ましいですか?
要領よくうまくやっている人たちを羨ましいと思ったり、ズルいと思ってしまう心理も、その根っこを探っていくと、結構闇の深い問題が潜んでいたりします。
それこそ、子供の頃に他の兄弟姉妹だけが優遇されて「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だけズルい!」って思った過去の記憶と重なって投影起こしてるとかね。
生活保護なんて制約が多すぎて仮にもらえたとしても、かなり息苦しい生活になります。
病気で働けないなど、特殊な事情がない限りは、自分で働いて生活をする方が人生はよっぽど充実したものになります。
働きたくないなら、自分で投資の勉強をして不労所得を得ればいいだけです。
自分が普段どんなニュースに反応してしまうのか?も内観の貴重な材料になりますので、「あ、今私はこのニュースを見て反応したな」と思ったら、そこを丁寧に掘り下げてみてください。
不正っていつか絶対に暴かれて、自分が痛い目を見るので、正々堂々と表通りを全うに生きた方がいいですよ。
仮に今世逃げ切れたとしても、来世でその代償を払わされるなら、その方がよっぽど地獄ですから。
あとこれは余談ですが、生活保護を受給する人生を送る人って「私は幸せになってはいけない」とか「私は自由になってはいけない」という思い込みを持っている人が多いですね。
自由になってはいけないから、制約のついた国からの保護という不自由な人生を自ら選ぶ。
そして、「自分は無力だ」とか「自分には何の力もない」という思い込みを持っている人も多いです。
この辺を外すと生活保護から抜け出せるかもしれないですよ。