ミスチル桜井さんから学ぶビジネスマインド

最近ミスチルがニューアルバムをリリースしたことで、ミスチルのテレビ出演ラッシュが続いているのですが、

久しぶりに桜井さんの単独インタビューを見て、桜井さんって成功するべくしてあの地位まで上り詰めたんだなと思ったので、自分用メモとして残しておきます。

まず桜井さんが音楽活動をするうえで大切にしていることは、

有言実行
共有
共感
一体感

とにかくリスナーのみんなの心に届けるつもりで「共」という感覚を大切にして歌を書いているということ。

それによって、同じ物語を共有している、同じ時代を生きているという感覚を持つことが出来る。

この「共」という感覚をとても大切にしているんだそうです。

そして、昔からライバルはサザンの桑田さんで、いつも桑田さんと比較されるのが悔しかったんだとか。

(この悔しいという感覚、嫉妬心はとても大事)

さらに、何だかんだ自分は天才だと思っていて、曲が完成する度に「また最高傑作を作ってしまった。僕って天才かも!」と思うらしいのです(笑)


もちろんこういうマインドセットも大事なのですが、私が一番感動したのがこの話。

「音楽で生きていくということは、それで生活をしていくということ。だから稼ぐためには売れなければならない。

世の中には、飯も食えないのにただ好きというだけで売れない音楽をやっている人たちがたくさんいるけれど、僕にはその人たちの気持ちがわからない。

音楽で生活するなら、まず売れないとってずっと思っていた。だから僕は売れる曲を書く。」

この感覚凄く大事なんですよね。

誰が広めたかわからないけど、世の中には「先に価値を与えればお金は後からついてくる」みたいなことを平気で教えてる人がいるんですが、この点については性善説って通用しなくて、価値の持ち逃げをする人ってたくさんいるんです。


私も規模は小さいながら、経営者の端くれなので嫌と言うほど経験していますが、無料キャンペーンをやって先に価値を与えて、その後有料のサービスを紹介すると、金額を言った途端去っていく人たちがたくさんいます。

結局、高額商品を売りつけるのかよ!と。

そして有料のサービスを適切な価格で販売していたとしても、クレームは言われるわ商品は勝手にコピーされたり転売されるわ、コミュニティ内の情報を外部にリークする人までいて、お金と価値の等価交換なんて成立しないことがほとんどです。

1000万円分の価値を与えたから1000万円頂ける。

これが必ずしも法則として成立しないという事です。

特に高額商品の場合、分割払いにすると必ず途中で支払わなくなる人がいます。

だから自分が商売人であるならば、桜井さんと同じように音楽で食べていくためには、売れる曲を作る必要がある。


この感覚を持っていないと、いずれ疲弊してビジネス自体が嫌になります。

自分は1000万円稼ぐ必要があるから、確実に1000万円取りに行く。

ここはもう数字をちゃんと計算して、財務を徹底的にやらないとダメなんです。

世の中にはお世話になった人に「お世話になりました」の一言すら言わずに黙って去っていく人がたくさんいます。

義理と人情なんてもはや死語です。

価値なんかで判断していたら、経営自体が続かなくなります。

相手は自分に価値を感じてお金を払ってくれた。

もちろんこのケースもありますが、世の中の多くの人が欲しいのは、ノウハウ、手法、手段です。


ここにいれば何か得するんじゃないか、おこぼれにあずかれていい思いが出来るんじゃないか。

人生を変えるヒントをもらえるんじゃないか、ワンチャン奇跡が起きるんじゃないか。

そんな人たちとそもそも価値を共有するのは、とても難しいことです。

だからこそ、「innocent world」はタイアップを取るためだけに作った。

この曲は売ること以外考えていない。

この桜井さんの感覚はとても潔いものだと思います。

そして、桜井さんが凄いのはアーティストとビジネスセンスの両方をちゃんと持ち合わせていながら、

音楽が本当に大好きで歌うことを誰よりも楽しんでいて、そしてファンのニーズもちゃんと満たしているところ。

こういう人はなかなかいないです。

手の内明かすみたいで本当は言いたくないけど、かなり戦略的に考えてやってますよ。

だからこのノウハウを後輩たちには知られたくない。

と桜井さんは最後、苦笑いをしていました(笑)


私は起業して今年で23年目ですが、価値とお金のバランスで苦しくなって、疲弊した経営者をたくさん見てきました。

そして私自身も色々経験した結果、今は生活費は投資で稼ぎ、価値は基本的に無料で提供しています。

その方が精神的にラクだからです。

もちろん前提として良い商品やサービスを作ることは当たり前のことです。

ただその価値をわかってくれる人「だけ」をピンポイントで集客することが難しいということです。

本物の商品を提供している会社がどんどん潰れ、利益優先で動いている会社の方がしっかり経営出来ている。


そういう事実を見た時に、価値に重きを置くことも大事だけれど、タイアップが取れる曲を狙って売っていくという極めて現実的な発想もないと、続けていくこと自体が難しくなると思うからです。

私個人的には「先に価値を与えれば後からお金はついてくる」という考え方は、良くない思い込みの方に分類しているので、ビジネスがうまくいっていない方は、一度この発想自体を辞めてみるのもいいのかもしれません。

ちなみに、このブログの目的は何が正しいのかを知ることではなく、今自分が持っている前提は本当に自分にとって必要なものなのか?をもう一度見直してもらいたいという目的があるので、自分にとって価値というものがどういう意味を持っているのかを、もう一度考え直すきっかけになってもらえれば嬉しいです。