子供は親より先に死んではいけない

定期的に内観ライブに参加していると、とても辛い瞬間に立ち会うことがあります。

それがお子さんを亡くした親御さんの悲しみをみんなで共有する瞬間です。

「子供は親より先に死んではいけない」

「子供は親を悲しませてはいけない」

これも思い込みの一つではあるんですが、さすがにそんなことを迂闊に言えないくらい、今回は辛いお話を聞くことになってしまいました。


先日参加した内観ライブで、お子さんを亡くしたお父さんが参加していらして、3月11日が娘の命日だと言っていたんですよね。

よりによって東日本大震災の日が娘の命日なんて・・・と。

3月11日が近くなると、震災関連の報道が増えます。

今年で震災から15年と聞くと、娘が死んでからもう15年かと毎回思い出すのがとても辛いそうです。


その方がね、言うんですよ。

娘が将来どんな人間になろうと、どんな生き方をしようと、そんなのはどうでもいいんです。

ただ生きてさえいてくれたら。

本当、それだけで十分なんです、って。

無事に生まれて元気で、私たちを親にしてくれただけで、もうこれ以上望む事なんて何もないんです。

だから、子供は絶対に親より先に死んではいけないんです。


あの日、子供が亡くなって絶望している時に震災が起きて、テレビで津波の映像を見て、この世の終わりが来たと思った。

自分と同じように震災で子供を亡くした親御さんたちの気持ちを思うと、胸が張り裂けそうだと。

親は本当に子供は生きていてさてくれればいい。

本当にそれだけで・・・。

もうね、この話を聞いていて号泣ですよ。


実は私もね、23歳の時に交通事故で車に跳ねられて死にかけたことがあるんです。

何日も意識不明の状態だったけど、ある日意識が戻って目を開けたら、父親が私にいきなりこう言ったんです。

「馬鹿野郎!親より先に死ぬ馬鹿がどこにいるかよ!」

もう絶叫に近い声でお父さんが叫んだんです。

私は命拾いして死ななかったけど、目が覚めるまでの間、両親は娘は大丈夫なんだろうかと生きた心地がしなかったそうです。


私もやってしまった。

親より先に逝きそうになった。

それも3回も。

1回目は急性膵炎で入院した時、2回目は交通事故、3回目は末期の胃癌です。

こんな親不孝な子供います?

私も自分の過去と照らし合わせながら、3.11に娘さんを亡くしたお父さんの話を聞いていて、とても辛くなりました。


内観セミナーって、トラウマとか結構重い事例を扱う事も多いので、素人の方は安易に入れないようになっています。

何故なら、本気で自分と向き合う覚悟が出来ていないから。

だけどね。

「子供は親より先に死んではいけない」

「子供は親を悲しませてはいけない」

この思い込みを子供側が持っている場合、わりとこの思い込みによって、生死に関わるようなトラブルが起きることも多いので、私も持ってるかもしれないって思った人は、出来るだけ早急に外してください。


外した後は、親より先に死のうが後に死のうがどっちでもいいという感覚になっていればOKです。

思い込みにも色々な種類がありますが、生死に関わるものほど早めに気付いて、早く外した方がいいので。

ちなみに今まで内観セッションで本当に色々な事例を見てきましたが、最も辛いのが親より子供が先に亡くなった場合の事例、次が性被害に遭われた方の事例ですね。

トラウマが深ければ深いほど、一人で掘り下げなどはやらない方がいいケースも多かったりするので、またその辺は少しずつ書いていきますね。